千葉県 デイサービスそよ風様
入浴用リフト導入のきっかけ
―入浴用リフトを導入しようと思ったきっかけを教えて下さい。
もともと訪問介護や介護タクシーを個人でやってたんですけど、畑を持っていたのでそこを宅地にしてデイサービスを建てる計画を立てていました。
ただここの近辺は2~3キロ圏内に大きなデイサービスが幾つもあって、うちは後発なのでどうやって差別化してお客さんを集めようかと思っていました。
それでデイサービスはお風呂に入りに来るのも大きな目的だから、お風呂を売りにしようと考えてリフト浴の検討を始めました。
周りのデイサービスを見ても、大きい施設は寝たきりの人でも入れる特殊浴槽とかあるんですけど、こういう小規模のデイサービスには機械浴がないところが多いんですよね。個人浴っていうのをうちは最初から考えてたんで、とりあえずお風呂を二つつくって片方は機械浴というようなかたちでやろうかなと考えていました。
ここを建ててくれた建築会社もデイサービスをやっていて、「ここまでの設備は必要ないよ」と言われてたんですけど、これからはやっぱり必要かなと。利用者さんも最初は自力で入浴できていたとしてもだんだん難しくなっていくことを考えると、今から新しくデイサービスを始めるならこういう機械が必要かなと思ってインターネットでいろいろ探しました。
リフト設置後の浴室内観:建築工事中に下地の補強を入れていただき、壁面にレールを直接設置ました。
バスラックを選んだ決め手
―探した中でこの機械を選んで頂いた決め手はなんでしたか?
いろいろ見て精工さんのリフトと他社の電動のリフトの2つに絞りました。ただ電動のものはかなり高額だったのと、最終的には特別養護老人ホームに勤めている娘に見てもらって「手動のほうが自分で操作できるし誤操作の心配もないからそっちのほうがいいよ」といってくれたので精工さんのリフトに決めました。やっぱりプロの意見だからそれが決め手になりましたね。あとは色かな(笑)
それでもちょっと予算オーバーではあったんですけど、助成金があるってことを教えてもらって「こんなに出るのか!」と思ってすぐ申請しました。それほど申請が難しいわけでもないので、教えてもらいながらでしたけど結構簡単にできました。でも助成金がなくても付けましたね、やっぱり必要なものだし。助成金に関してはもらえるものはもらっとこうという感じです。
もっと安いものもあったんですけど「お風呂を売りにするのにこれではちょっと・・・」と思うものしかなかったです。
利用者さんの反応
―実際に利用者さんの反応はどうですか?
今うちに通ってる方々には非常に喜んでもらってます。いつもは車いすで生活していて家では危ないからシャワーだけっていう方が「ここにくると湯船に浸かれる!」と言って喜んでくれているのを見ると、やっぱりリフトを付けてよかったなと思います。
見学に来た方もリフトを見て「この設備だったらお風呂に入れる」って言ってだいたい決めていってくれますし、いまのところ順調に、思ったよりも早めにお客さんも増えてるんでよかったですね。やっぱりお風呂を重視されている方が多いので、だから「こういう機械がある」っていうのはすごく宣伝になってますね。
使い勝手も操作が特別難しいわけでもないからみんなすぐ覚えてくれたし、キャリーを外しちゃえばそんなに邪魔にもならないからひとつの浴室を一般浴とリフト浴で併用できる点もすごく良かったです。
だからこういう風にこれからデイサービス建てようとしてる人は絶対リフトがあった方がいい。お金を惜しんで付けないよりは、初期投資はかかるけれど長い目で見れば利用者さんの介護度もあがっていくだろうから絶対に必要になると思います。